せっかちを仕事に活かす「キレる」活用法4選

せっかちな人

せっかちという性格は、ミスが多いとか、周りを振り回すとか言ったネガティブに受け止められがちです。確かにそういう傾向はあるでしょう。

が、実際の仕事の現場では、それをうまく使いこなせれば、この上なくポジティブな武器として活用できるということもまた事実です。現にそういった傾向を勝ち得ているせっかちな人もいます。

せっかちな人は、ミスや失敗ばかりで仕事ができないなどということはありません。

そのようなマイナス面を最小限に抑え、プラス面を最大限に活用するための方法を解説します。

では、まずはそのマイナス面とプラス面をよく知るところから見ていきましょう。

仕事上のせっかちのマイナス面

せっかちのマイナス面は、やはりミスが多いこと、失敗が多いことなど、仕事の質が低くなりがちだということが言えるでしょう。

それから、チームのペースを守らずに和を乱したり、人の話をよく聞かない、自分勝手にどんどん早く進めてしまうといったような、人間関係がうまく構築できない点も挙げられます。これは社内の人間関係もありますし、当然社外の人の関わりも含まれます。

このように、

1)仕事の質の問題
2)人間関係の問題

の2つが主に挙げられます。

これとの関連で、人によっては常にイライラしているとか、周囲のスピード感の遅さに腹を立てている、短気で不機嫌になりやすいなど、周囲にキツく当たってしまうことで職場の環境を最悪な空気にしてしまうようなこともあります。

仕事上のせっかちのプラス面

上記のようなマイナス面があると同時に、その反面、そのようなマイナス面が表に出なければ、仕事の速度や、意思決定や判断の迅速さ、メールやチャットの即レスなど速やかな意思疎通などが可能で、仕事の効率化にも力を発揮するのがせっかちのいいところです。

1)仕事全般の行動が早い
2)職場環境全般の効率化に貢献できる
3)人間関係が円滑になる

これらのプラス面は、当然会社からも評価されますので、重宝される重要な人材になることも十分可能です。

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せっかちの「キレる」活用法4選

以上のプラス面とマイナス面を踏まえて、「キレる」活用法を紹介します。

せっかち活用の基本的な考え方としては、とにかくマイナス面を出さないように心がけ、プラス面を最大限に出して利用することになります。

スピードを最大の武器にするために1分立ち止まる

上述した通り、せっかちな人の一番の強みは、なんといっても行動の速さです。

当然、メールやチャットのレスポンスが早いだけでも、社内外に「キレる人」という印象を与えます。

しかし、そこには、多分にマイナス面が発揮されてしまってメールを誤送信したり、文面をよく読まずに頓珍漢な返信をしてしまったりする可能性があります。そのようなミスを犯してしまっては「キレる人」どころか、ただのせっかちなおっちょこちょいになってしまいます。

そこで提案したいのは、「1分立ち止まる」という方法です。

迅速に何かを判断したり、決定したりする場合、本当にこれでいいのかどうか一旦立ち止まり、1分でいいのでその仕事を見直しましょう。そうすることで、ミスや失敗を減らし、スピードと質の高さを兼ね備えることが可能です。

人によっては、もしくは仕事内容によっては1分ではなく5分や10分必要なこともあるでしょう。その辺りは個々に調節して、ぜひやってみてください。

これは今この瞬間からできる超簡単で効果絶大な方法なので、はじめにご紹介しました。

衝動をコントロールするための対策を持つ

せっかちさが暴走すると「焦ってミスする」「いつも時間に追われている感じがする」「すぐイライラする」ような、失敗しやすい状態になりがちです。

このような衝動を抑えられないと、すべての行動の質、仕事の質が低下してしまい、マイナス面が強く出てきてしまいます。

ですから、これを防ぐための対策をあらかじめ用意しておきます。
例えば以下のようなものです。

  • 睡眠を改善する
  • 運動不足を改善する
  • マインドフルネス瞑想を習慣にする
  • IF-Thenプランニング
  • 認知行動療法
  • ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー) ほか

ちなみに、上記は全て科学的な根拠にあるもので、マインドフルネス瞑想は、Googleが社内で活用していることで有名な瞑想法です。

その根拠も含めて、詳しくはこちらの記事で紹介していますのでよろしければお読みください。
科学的根拠のある せっかちの治し方7選

徹底的に「質」にフォーカスする

ここまで見てきた通り、「せっかち×仕事」の成否を分けるポイントは仕事の「スピード」と「質」です。

せっかちな人が持っている「スピード」をそのままに、いかに仕事の「質」を上げるか、ということが最大のポイントと言えます。

なので、そういう観点から、とくに「質」を向上させることを考えて行動したり、色々と情報収集することをお勧めします。

そこでおすすめの「仕事の質を向上させる方法」をいくつかご紹介します。

自分の仕事をチェックする・してもらう

これは信頼できるパートナーが必要ではありますが、信頼できる人に仕事をチェックしてもらうか、それが難しければ、自分でチェックするのでもある程度効果はあります。

信頼できる人がいればその人にお願いするといいですが、なかなか難しければ、とにかく「自分の行動をチェックする」意識を高めて、質を高めましょう。

これはある意味、「1分立ち止まる」と似た効果がありますのでおすすめです。

スピードと質を分けて考える

全ての仕事を二段階で考え、最初は「速さ優先で粗く作る」、次に「質優先で磨き込む」という順で、仕事を分割して考えます。
この二段階に仕事を分けて考えると、初めは焦ってもOKだが、次の段階はクオリティに着目してチェックすることになり、結果的に「質」を向上させることが可能ですのでやってみてください。

これもそれほど難しくはなく、すぐにできる方法でお勧めです。

振り返りの時間を持つ

1日の終わりや週の終わりなどの区切りに「今日(今週)の成果物の良かった点・改善点」を振り返ります。それを繰り返すことで「雑になりやすいポイント」を自分で把握して、仕事の「質」を改善しましょう。

この方法は、なかなかやりたくない人もいると思いますが効果は期待できます。

仕事の「質」向上のための書籍を読む

仕事の質向上に役立つ書籍はたくさん出版されていますので、これらの書籍を読んでみるのは非常に役立つと思います。下記5冊は管理人のおすすめです。

『仕事の「質」と「スピード」が上がる 仕事の順番』田中耕比古 著

『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』グレッグ・マキューン 著

『大事なことに集中する――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法』カル・ニューポート 著

『イシューからはじめよ』安宅和人 著

『知的生産の技術』梅棹忠夫 著

「せっかちキャラ」をブランディングする

せっかちを隠そうとしたり、直そうとするばかりではなく、むしろ自分の個性として前に出し、キャラを立たせるという方向もあります。

もちろん、これはこれまで見てきたような活用法によって、ミスや失敗を極力減らしたあとの仕上げのような方法になります。(そうでなければ、ただの失敗多発キャラのようなことになってしまいます。)

「スピード勝負のせっかち」のようなキャラとして振る舞うことで、短所を笑いに変えて話すなど、周囲から「それがあなたの魅力」と受け止められることになり、職場での良好な人間関係やキャリアアップに役立てます。

せっかちを「欠点」から「キャラ」に昇華することで、人間関係の悪化を防ぎ、むしろ愛されキャラになることができるというわけです。

もちろんこれは、仕事の質を上げた後の仕上げのような活用法なので、まずは仕事の質を向上させることに努めましょう。

自己ブランディングに関する書籍もたくさんありますが、これはそんなに構えて考える必要もなく、ちょっとだけそういったキャラ意識で同僚や上司と接すればいいので、書籍をお勧めはしませんが、「セルフブランディング」で検索するなどして調べてみてください。

まとめ

ということで、「キレる」せっかち活用法4選は以下のようになります。

・スピードを最大の武器にするために1分立ち止まる
・衝動をコントロールするための対策を持つ
・徹底的に「質」にフォーカスする
・「せっかちキャラ」をブランディングする

ぜひ、せっかちを活用して「キレる」人材になってください。

参考になりましたら幸いです。

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