就活や転職の面接では、面接官はその人が「自己分析」ができているかどうかに注目しています。
自分の性格や、仕事に対する考え方など、自分で自分をどれだけ理解しているのかを見ています。
このページでは、そのような、面接官の重視する「自己分析」の観点から、せっかちな人が、面接の場で自分の「せっかち」をうまく説明することによって好印象を持ってもらう方法を解説します。
結論から言うと、その方法は、せっかちという性格の「良い側面」と「悪い側面」の両方を理解して把握しているということをアピールする方法になります。
どういうことか詳しく解説しましょう。
せっかちの良い側面と悪い側面とは
せっかちの良い側面と悪い側面というのは、つまり「長所としての側面」と「短所としての側面」です。
せっかちな人にとって、せっかちという性格は、自分の長所でもあるし短所でもある、ということです。
ただし、この2つの側面は表裏一体で、良い面と悪い面が紙一重なところがあります。
例えば、良い面を挙げると、次のようになります。
・行動が早い
・決断や意思決定が早い
・効率的に物事を進めることができる
・行動力やエネルギーがある
これらが長所だということもできますが、それが悪い方に転ぶと次のようになってしまいます。
・行動は早いが、ミスや失敗が多い
・決断や意思決定が早い反面ミスや失敗につながりやすい
・効率やスピードを優先しすぎるせいで仕事の質が低い
・行動力やエネルギーがあるもののミスや失敗だらけである
つまり、行動や判断が早く、効率的で行動力があるものの、仕事の精度や正確性が低ければミスや失敗に繋がることが多いのもまた大きな特徴で、せっかちが悪い方向に発揮されてしまうと、ものすごいスピードでガンガン失敗する人、ただそそっかしいだけの人、ということになってしまうわけです。
これが、「せっかちの良い側面と悪い側面が紙一重だ」という意味になります。
面接でうまく伝えるには
自己分析ができていることをアピールする
以上を踏まえて、せっかちの最大の持ち味をまとめると、以下の二つだといえます。
「スピード感」と「エネルギー」
せっかちな人はこの二つを持っているのですが、それをうまく使えればそれがそのまま長所になり、その精度や正確性が低ければ、それがそのまま短所になってしまうのです。
ですから、面接では、以上のような二つの側面を理解している、ということを伝えることで、「自己分析」ができていることをアピールできるというわけです。
要するに、スピード感とエネルギーが長所なのだが、それがミスや失敗に繋がりやすいという短所もある。ということです。
それを伝えることができれば、ひとまず、「自己分析ができている」という評価を得られる可能性が高いわけです。
対策を持っていることを伝える
次に、そのように自己分析ができていることをアピールした後の話をします。
そのような自己分析ができていることを伝えると、面接官は、「で、どうやって「せっかち」を悪い側面としてではなく良い側面として活用するの?」という疑問が湧き、必ずその方な返事が返ってきます。
自己分析ができていても、せっかちを長所として活かす方法がわかっていなければ、活用のしようがないからです。その方法がわかっていなければ、自己分析ができているそそっかしい人なのかもしれないからです。
そのような返答が返ってきたら、次は、その対策があることを伝えます。
これは、つまり、「自分は、スピード感とエネルギーが長所なのだが、それがミスや失敗に繋がってしまうと短所になってしまいまうため、それが短所にならないように、これこれこういうせっかちをコントロールするための対策を持っています」ということを伝えるということです。
では、その対策はどう伝えたら良いのでしょうか?
それを伝えるためには、実際に対策を持つしかありません。(それを持たずに答えたら嘘になってしまいます。)
それでは次に、その対策についてお話ししましょう。
せっかちを仕事に活用するための対策
せっかちを活用するための対策は、いくつもあります。
詳しくはこちらのページ(せっかちを仕事に活かす「キレる」活用法4選)にまとめたのでお読みいただければと思いますが、このページでご紹介した活用法のなかから、今すぐできる一番簡単な方法ここでは紹介したいと思います。
それは、まず、自分のせっかちが発動した時(焦りを感じた時や、早くしなきゃ、急がなきゃと思った時)、に、そのことに気づいて、それに気づいたら30秒でも1分でも良いので立ち止まり、その判断でいいのか、それをすぐにやっていいのかどうかを検討する方法です。
こうすることによって、自分の仕事を省みる機会を意図的に設けて、ミスや失敗を減らすことができます。
こちらのページ(せっかちを仕事に活かす「キレる」活用法4選)で紹介した他の方法でもいいですが、とにかくこのように、何らかの対策を持っておくことで、実際にせっかち対策を自分の中に持っておくと、せっかちを長所として活かすことができ、就活や転職の面接でも、せっかちを大きな武器に変えることができます。
体験談として語る
それから、以上のような対策を実際に使用してみて、その体験談を面接時に語ることができると最強です。
例えば、以前はせっかちでミスばっかりしていましたが、このような対策を活用するようになってから、自分がミスをする癖やタイミングが把握できました。それ以来たびたびこの方法を活用してミスを大幅に減らすことができるようになりました。そのおかげで、自分のスピード感を色々な場面で大きな武器として活用できています。ということを、具体的な実感として語るわけです。
そのように語ることができると、ただ本を読んだり、ネットで検索したりした知識だけで語っているのではなく、実際の経験を語っているということがわかってもらえますので、信憑性が増してさらにいい印象を持ってもらえることになります。
仮に、先ほど紹介した「1分間立ち止まる」方法を、自分の対策として語ったとしても、それをやったことがなく、ただの知識でしかないと、それは確実に面接官にバレてしまいます。
逆に、薄っぺらい奴だと思われる可能性もあるでしょう。
ですから、どんな形でも結構ですので、実際に対策を持って、その経験を語ることをおすすめします。
まとめ
以上のように、せっかちという性格は、面接での説明のしようによっては大きな武器に変えることができます。
そうすることで、面接だけではなく、実際に仕事の場で活用することが可能です。
そのために「せっかちをコントロールする」という視点を持ち、そのための方法を身につけることが重要です。
ちなみに、「せっかちをコントロールする」ということがせっかちが長所と短所に分かれる最大のポイントだということが、科学的に証明されているのですが、それは以下のページで解説していますので、よろしければお読みください。
その方法を身につけれられるかどうかで、会社に入ってからの評価も大きく異なることでしょう。
皆さんのお役に立てれば幸いです。